detergent: 洗剤、合成洗剤
海外出張が2週間以上続くと、着る物がなくなる。当然洗濯する必要があるのだが、ホテルのランドリーサービスは高い。アメリカの場合、コインランドリーが結構豊富なのでそちらを使う事になる(こっちの方が早い、というのももちろん、ある)。
特に、長期出張用の Inn とか Motel と言われるクラスのホテルは多くの場合、
- 無料あるいは廉価なコインランドリーがホテル内にある。もちろん、乾燥機もある。
- アイロンなども揃っている。
- サービスで洗剤もくれる(柔軟剤をくれるところはあまりないなぁ)。サービスじゃない場合もフロントに言えば「1回分」というサイズのものを安く売ってくれる。
あ、ついでに言うと、柔軟剤は乾燥機に放り込むタイプが便利だ。まるで紙みたいなのを洗濯物と一緒に乾燥機に突っ込んでやる。するとふわふわになって乾燥するのだ。コインランドリーの場合、洗濯機が結構乱暴に安物なので、「柔軟剤入れ」なんてしゃれたものはない場合が多い。なので、乾燥の時にやわらかくしてしまう。柔軟剤は softener で通じる(もっと柔らかくするもの、つまり Softな~ と覚えておけば発音はあってるから大丈夫だ)。
も一つついでに。私はそこへ行くのが二度目以降の場合、持って行く衣類に襟汚れとかが酷くてもう、捨ててもいいや、というものを持っていくことが多い。で、ついていきなり洗濯を始める。洗剤が強力なんだろう、今まで落ちなかった汚れが一撃で落ちる。乾燥機もでかくて高出力、柔軟剤も強靭なので皺も消えてふわふわ。で、これを帰る間際に捨てて帰ってくる(たまに延命してしまうものもあるが)。
この洗濯であまり改善しなかった場合は、近くのモールへ行って代わりの服を買った上で、いきなり捨てればいい。衣類は若干アメリカの方が安いので、これでOK。ただし、パンツは別。
で、問題は洗剤をもらいに行く時、だ。
もちろん "May I have a detergent" と言えば済む。文法も中学生並だ。何も難しくない。
detergent をちゃんと覚えているならば
もちろん、物覚えの悪い私は覚えていない。で、毎回酷い言い回しを使って難局を乗り切ってきた。
" May I have Soap to Wash Cloth?"
服を洗う石鹸をもらえる?
服を洗う石鹸をもらえる?
意味が通じるんだ、これで。だから、Detergent という単語を覚えない。覚えたのは、6月の出張先で、ホテルのフロントのおばちゃんが毎回言いなおしてくれたからだ。2週間言い直してもらうと、いい加減私でも覚えた。
で。ようするに「detergent なんて難しい単語を覚えなくても意思は通じる」と言う事がいいたいのだ。石鹸(Soap)と洗う(Wash)と服(Cloth)を覚えれば、detergent は後回しに出来る。
大事なのは「どの単語があると表現空間が最大限に広がるか」を常に意識しながら、単語を覚えていこう、と言う事だ。
# とはいっても、Soap と Wash と Cloth と to は、殆どの人が知っているだろうし、
# May I have ... も中学で習ったはずだから…この場合は何も覚えなくてよいのだけれど。
で、このようなものの言い方を考える場合、「類語」が次々に思い出せる、というのが大事な能力になる。「洗剤」という日本語に引っかかってしまうと、「石鹸」を思い出せなくなる。そうならないためには、常日頃から
もし、その単語を知らなかったなら、
代わりにどう言って意思を伝えるか?
代わりにどう言って意思を伝えるか?
を日本語で訓練するとよい。よく、外国の人が少ない語彙で意思を伝えようとして、ケッタイな日本語になるのを思い出してほしい。あれを意識して実行するのだ。
一番良いのは、外人が少ない日本語で苦労して意思疎通を図ってきたら、是非付き合うことだ。相手が何を言おうとしているのか推測する。これも類語の連想ゲームが必要なので、同じ能力を鍛える事になる。
自分が、外国で英語を話そうとすると、この外人さんたちと同じレベルの話し方をしているのだ、と考えれば、少しは親切にしてあげよう、という気にもなるだろう??
なお。
上のほうで「パンツは別」と言っているが。実はアメリカのパンツはゴムの余力が少ないのだ。伸びない。日本製に比べて全然ゆとりがない。特にトランクスが駄目。
私の場合、Mサイズだと「普通に履いている」分には問題ないのだが、脱ぎ履きの際に苦しくなるぐらい伸びない。Lサイズだと脱ぎ履きは楽に出来るのだが、履いた後きちんと落ち着いてくれない(スルズル落ちる)。
なので、トランクスだけは日本製が良い、と思っている。