あぁ、すでに3回目。一体これ、いつまで続くネタなんだろう。
自分で書いていてそう思うのだが、それぐらい深いネタなんだからしょうがない。で、今回は前回説明した「企業倫理」の発露として、個人を尊重する会社とはどういうものなのか、について説明したい。
これは別に「仕事のやり方はあなたに任せたから、好きにやっていいよ」という意味ではない。
それは只の放置プレイ
じゃぁ聞くが、優れた仕事の仕方を君たちは知っているとでもいうのか?
もちろん、会社側だってある程度は「バッファ」と言うものがあるので、その範疇に収まるようであれば、何をどうやっても構わない、と言うのはある。お客様の所に行くのに、右足からスタートするべきか左足からスタートするべきかなんぞどうでもよい、というこの辺は放置プレイの方が当然だろう。
しかし、もっと仕事の根幹の部分になると話は変わる。
あなたが今、仕事で四苦八苦しているとしよう。もし、あなたの同僚や上司、先輩などが
「あなたの代わりはいくらでもいる」
とあなたを部品扱いしているとするなら、きっと誰もあなたに手を差し伸べることは無いだろう。
あなたが四苦八苦している理由が、仕事のやり方や考え方が根本的に間違っているからだとしよう。その点を誰も指摘しないなら、それは
「あなたのパフォーマンスが上がろうが下がろうが、知ったことではない。」
と思っていると言うことだろう。
「それで、あなたのプライベートがどのように崩壊しようが知ったことではない。」
と。
徹夜を続けてギリギリで成果を出し続けている人を褒めるのは、個人の尊重ではない。馬鹿なやり方をするな、体を壊すぞと叱責し、仕事を取り上げてでも「とっとと帰って寝ろ」と言うのが個人を尊重する、と言うことだ。なぜなら、個人の尊重は突き詰めるとこうなるからだ:
あなたの代わりはいない
あなたは誰かの代わりでは無い
あなたは誰かの代わりでは無い
「あなた」が体を壊すことを、「あなた」が無理をすることを、「あなた」が法を犯すことを、看過しない。なぜならそれは「あなた」を失うことに繋がるからだ。
「あなた」がより効率よく仕事が出来るように指導・指摘する。なぜならそれによって「あなた」が自分のプライベートのための時間やリソース(収入も含めて)をより多くもてるようになるからだ。
そして、そのような「指摘・指導」をするのに、立場は関係ない。マネージャーがあなたを指導するのは当然として、同僚、先輩、後輩の立場に関係なく、問題点を指摘し、解決策を示し、成功を喜び、失敗を悲しむ。これが個人を尊重すると言うことだ。
このような方向性を是とする社風がある事。社員が互いに互いを尊重する事を是とし、尊重しないことを非とする事。そしてそれら全体が会社の方針として定まっている事。また、社員に聞いても確かにそのようになっている事(実は…などという、裏話が出てこないこと)。
まずはこの点を確認することから始めるべきだろう。
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