3. 小さな約束をし、守る事で、子供に信頼してもらう-3- の最後で「あなた自身は相手にとって信用されたい人か?」という問いを入れた。
一般に人間は自分が信用する人から信用されたいし、信用しない人からは信用されたくない。したがって、相手に対する「あなたを信頼しています」というメッセージは、そのままでは諸刃の剣になる。
これは自分の子供が相手であっても同じだ。いくら自分の親であっても、あまりにも嘘ばかりつくのでは信用できない。そのような者から「信頼しています」というメッセージは、嘘八百である可能性があるので、当然これまた信用が置けない。何を裏でたくらんでいるのやら…
という事は。Project Leader はまず信頼されなくてはいけない。でないと、仕事を割り振る事ができないのだ。特に自分が監視し続ける事ができない仕事を頼むには、相手を信頼するだけではなく、相手からも信頼されなくてはいけないのだ。
これが難しい。
実はここで重要になるのが「小さな約束事をして、それを守る事を繰り返す」事。
大きな守るのが難しい約束を1回守ってもあまり信頼度は上がらない。偶然約束が守れた可能性がある、と考えられてしまうのだ。そうではなく、小さな約束事を毎日守ることで、信頼を積み上げ、最終的に大きな信頼を得る。これが重要になる。
まー、実際問題として。たくさんの約束をすればいくつか守りきれないときもあるけれど、小さな約束なら、信頼の失墜量も少ない、というのもあるんだけどね。
この場合、「6時に炊き上がるようにセットする」という事は、「6時頃には帰ってくる」という暗黙の約束がある、という事だ。
「お手伝いを頼むとは、必ずカウンターで暗黙の約束をしている」
のだ。「あなたのその作業を無駄にはしませんよ」という約束を。この約束をきちんと守れば、あなたは信用され、結果としてあなたのメッセージである「あなたを信用していますよ」というメッセージも信用される、というポジティブフィードバックが形成される。よく、「社員のモチベーションが上がらない」という悩みを持っている会社や部署を見聞きする。しかし、そもそもモチベーションというのは、
- 自分が興味を持つ事をやる
- 相手が自分の労に足りる相手である
社員から信頼されなくなるほど、
社員を裏切り続けた会社側に問題がある
あるいは上司に問題がある場合も、
そのようなものが偉くなれる、という意味において
会社側に問題がある
社員を裏切り続けた会社側に問題がある
あるいは上司に問題がある場合も、
そのようなものが偉くなれる、という意味において
会社側に問題がある
というこの点をまず絶対前提として受け入れなければ、問題は解決しないのだ。
ちょっと脇にそれたが。これで判ったと思うが、お手伝いはさせたほうが親に対する信頼は増すのだ。Project Leader も小さなお願いをたくさん member に行い、それをきっちり生かす運営をするのが、信頼を増す近道なのだ。
たぶん、自分でやった方が早い、という事は多々あるだろうが、それでは信頼関係が築けない。leader と member の間も、親と子の間も。
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