2007年3月5日

leverage all over the place

金持ち父さんシリーズで、まだ読んでいない本がBookOff においてあったので読むことにした。このシリーズはたまに「はっ」とするような素人向けの説明があるので一応チェックすることにしているのだ。

この本の本当のポイントはレバレッジらしい。つまり 1の作業で、1の結果を得るのではなく、1の作業から10も100も結果を得なさい、ということだ。

お金を得るためのレバレッジと考えるとなかなか思いつかないが、他のものでもよいとなると、なるほど。確かに、世の中、レバレッジを使ったほうが良いことで溢れている。

たとえば、私がたくさん本を読むのもレバレッジの一種だ。
何か新しいことをやる場合、その前に入門書と専門書を最低1冊づつ手に入れるようにしている。で、入門書を必死こいて読む。「物事を始める前に」これをやっておく。たとえ OJT のようなものだとしても、これだけは手を抜かないようにしている。

入門書を読んだからと言って、これからやる仕事のコツがつかめるわけではない。しかし、何の予備知識も無い、0の状態からスタートするわけでもない。全体が100だとするならば、この努力で 1 か 2 辺りからスタートできる。周りが100を学ぶときに、自分は99とか98で済む、と言うのは心理的にすごく楽になる。結果、狭視野に陥りにくくなる。で、その分少しだけほかの事に気がつきやすくなる。

また、専門書はその分野についてのエッセンスが書いてある。一般に経験だけから全てを導き出そうとすると、S/N 比が悪すぎる。だから他の人が S/N 比を改善し、情報を集中させた専門書は、理解速度を上げるのに役立つ。

それだけではない。そもそも知識を全部暗記するのは不可能だ。知っていることを全部書き出すのは手間がかかりすぎる(数回、雑誌に記事を書いただけでしみじみ思うもの)。他の人がエッセンスを書き出しておいてくれたものを手元に置いて、必要に応じて参照するのは、とても有効なことだ。

これら全てが、情報収集に関するレバレッジである。

こう考えると、金持ちになるためという目的のためにはレバレッジを使っていないだけで、人間はレバレッジを結構使っている。「その発想を金に対しても使え」と言うのはある意味、妥当だ。

実は、fj の教祖様の蔵書/既読書@GeoCities もレバレッジだ。本をある程度読むと、「役に立たない本」とか「時代遅れな本」が判るようになる。が、さらにしばらくすると「どの本が役に立たなかったのか」を忘れてしまう。そこで、自分の脳みそではなく、外部記憶にそれらの情報を記録することになる。

検索性などを考えると、紙と鉛筆よりも計算機上に記録するのが正しいのは間違いない。しかし、手元のローカルマシンにだけその情報を置いてしまうと、今度はマシンがクラッシュしたときにデータを全滅させてしまう恐れが出てくる。本屋へ行くときに持ち歩きたい、という要望が、マシンクラッシュの確率をさらに上げる。

ならば、他の人にも公開して、リモートからもアクセスできるようにすれば、携帯端末からでもアクセスでき、マシンクラッシュの確率も下がり、バックアップも世界中に取れている、と一石三鳥だ。しかも、検索はgoogleの計算機パワーを使える。ちょいと、他の人のお役に立てるかもしれない状態にするだけでこれこの通り、自分にとって とっても便利な状態が発生する。1が2,3,4 倍ぐらいにはなってくれている。

ようするに、お金がたくさん欲しかったら、お金に関しても同じような事をしなさい、とまぁようするにそういうことなんだな、と理解した。