2007年11月4日

冬がはじまるよ

たまにではあるが、自社製品をどうやって売ればいいのか、というのは私も考える事がある。マーケティングのプロではないので年中ではないが。言いたい事を理解してもらえるような短いフレーズや、ぱっと本質を理解してもらうための表現を考えるなど、発表の練習にぴったりなもので。

そんな時にはコピーライターというのは偉いなぁ、と思ったりするわけだ。眞木準さんの作品だと

恋を何年休んでいますか

なんてのは秀逸だ。つーか、私の中ではこれは No.1 の一つだ。

で、そんな好きなコピーの一つが「冬がはじまるよ at サッポロビール」。バブル真っ盛りに冬用のビールというコンセプトで物を作ったのはいいけれど、当時は冬にビールを飲むのはあまりメジャーじゃなかった。しかもバブル、秋にはじけてるし…。

どうやって売るのかという時に
『根本的にマーケットを開発してしまえ』
として、槇原敬之が同名のタイトルで作った曲をCMで流して「冬にビールを飲む事」を当たり前にしてしまった。


もちろん、
槇原敬之の曲が良くできていて、CMがスパッとはまったからこそのヒットではあるけれど、そもそもの発想がいい。冬にサッポロビールを飲んでもらう ではなく冬にビールを飲んでもらう に焦点をあてているその一見邪念の無さと、でもよくよく考えてみたら他にそんな広告の打ち方が出来るビール会社なんてあるわけがない、北海道のイメージを持ったサッポロだからできるというしたたかさ。

そういう他にいないポイントを見つけ出して切り込んでいく時の、大きな旗印として
冬がはじまるよ
以上のセリフは、ちょっと無いんじゃないかなぁと思う。

ELTの新しいシングルの2曲目が「冬がはじまるよ」だったので衝動買い。「恋をしている」を無視してずーっと繰り返し「冬がはじまるよ」を聞きながら、そんな事を思い出していた。