2007年11月11日

英語をどうにかする -5- 名詞

三度、うちの3姉妹のチー先生にご出馬いただこう。

彼女が最初の内覚えている単語は何だろう? お子さんがいらっしゃる方は自分の子供が覚えた単語でも良い。

まま、とか パパ とか まんま(ご飯) とか…「名詞」じゃなかっただろうか??!

もちろん、これには教えやすいというポイントも挙げられる。ろくな概念を知らない赤ん坊に「美しい」だの「走る」だのと言った形容詞や動詞を教えるのは、はっきり言って無理だ。名詞であればとても教えやすい。指差して、名称を言い、相手が復唱するのを待てばよい。

しかし、一旦覚えた名詞は、イントネーション次第で同じ単語に異なる意味を持たせる事もできる。現にリンク先ではおなじ「まんま」と言う言葉を、
  • 空腹だ!! 何か食べさせろ!!!!
  • それだよ、それ。そのご飯♡ それを待ってたんだ
の両方の意味で使っているし、ちゃんと意思は通じている。

人間はみな、この「名詞を覚える事からはじめる」というフェーズを経験しているので、言葉に不自由している人に対しては 名詞から状態を推測する 事をある程度やってくれる。これは世界中で共通した特徴だと思う(全員に心理テストを掛けて回ったわけではないが、言語学習手順が1通りしかない以上、ほぼ確実だろう)。不足している部分は身振り・手振りで補えばよい。


というわけで、最初は名詞を中心に覚えよう。とはいっても、"help", "run", "beautiful" などといった、もう覚えてしまった単語を忘れろ、という意味ではないので勘違いしないように。あくまでも「今後覚える単語」の話だ。


さて…高校生以下の読者がいたら、ここでごめんなさいを。ここから先しばらくは、すでに仕事を持っている人向けの話になる。

仕事をしている人の場合、殆どの場合において自分の専門と言うものを持っていると思う。いまどき、専門家ではない人はいない。農家の人は農業が専門だ。もっと言えば何でもかんでも育てているわけではないだろうから、育てている動植物に関する専門家だ、と言う事になる。自分ひとりで必要なものを育て、造り、消費している人間は殆どいないだろうし、もしいたとしたら多分インターネットに接続するための「お金」の工面に困っているはずだ。
# たまーに、 お金に困っていないから そういう生活をする人もいるが…

自分の専門に関する名詞は英語を使おう

ITの人なら「コンピューター」ではなく Computer と書こう。「セマフォ」ではなく Semaphore と書こう。そうすると、実は意外な単語が判らない事が判る。それを辞書で引いて覚えていこう。

私の場合ここ3年で発見したものの一部をあげると(恥ずかしくて全部はあげられない)
  • 安全係数 (safety factor)
  • 輻輳 (congestion)
  • 観客・傍観者 (spectator)
ちなみに、科学技術系の辞書はこれらが一番だ。


目が飛び出るほど高い、と表現してかまわない値段だとは思うが、その価値はある。だって普通の辞書に「安全係数」なんて載ってないんだもの…。

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