2005年10月9日

「優先順位」は「優先順位」

万年筆、それも無印良品のそれについてのページをいろいろ探していたら面白いことを言っている人がいた。ので、これに反論してみたい。(あぁ、天邪鬼だ)

世に出回っている「仕事の仕方」指南書的なものによく書いてある
「優先順位をつけて優先順位の高いものからやる」
という仕事のやり方には、アルゴリズム的に考えて2つのポイントがある。

1. ソートの概念がある
つまり、仕事Aと仕事Bには、1次元的な価値基準で分類できる、という事だ。もしこれが直行する2次元、たとえば「Aは背が高い、Bは体重が重い」のような事を言われたら、比較できない。

2. 比較関数は「お金に換算しての優劣」をベースにしている
ぶっちゃけた話、あの手の本に書いている事を要約すると、ある仕事AとBでは、Aの方が「金になるから」優先するのである。一見似たような収入の仕事A, Bの場合も「A を先にやらないと、損害額がでかくなる」からAを優先する。つまり、収入期待値を使っているのだ。

さて。もうお判りだろう。このページの著者は、実は 1 については何も言っていない。むしろ同意している。2 が「収入期待値」じゃなく「自分がやりたい興味」にしたい、と言っているだけなのだ。

でも考えて欲しい。「優先順位をつける」のは別に「収入期待値でソートしなくてはいけない」という意味ではない。単に企業で働いている人の大半は収入期待値でソートしてくれないとたまったものではないから、その例を出しているのに過ぎない。し、またその説明を受けてそれ以外の発想が出てこない人は、それで十分なはずだ。だって仕事は「お金を得るために」やってるはずだからね、大半の人は。

じゃぁ、そうじゃない人は? つまり、比較関数を収入期待値以外にしたい人は どうすればいいのか?簡単だ。そのために「研究員」などの肩書きが存在する。この肩書きの分捕り合戦に勝てばよいのだ。そして、上記のように「ソートアル ゴリズムの存在」と「比較関数」のような考え方が出来れば、研究員程度の肩書きはどうにかちょろまかすことは可能なことだろう(おいおい)。

何のことはない。「自分の興味」を『優先』規則にできると思いつける人は、そういう職に就ける、というだけの話だ。残念ながら、研究員なら自分の興味を常 に優先できるとは限らない、というより実はそれ嘘、普通の開発の人たちの方がよほど自由よ、と話は続いてしまうのだがそれはさておくことにしよう。