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2007年5月19日

Amazon であまり本を買わない理由

私のページは、あちこちに Amazon の広告が張ってある。しかも、私は山のように本を読むし、本を買う。なのに、実はその大半は Amazon では購入していない。

実は、私は金券ショップなどで図書券や図書カードを買って、それで本を買っている。3%-5%程度のものだが、これであれば和書も大抵割安で買える。日本では再販制度があるため、Amazon と言えども本の価格自体を下げることはできない。だからといって Amazon ポイントを山のように稼げるわけでもなく(だって、先月の Amazon の収入は 42点だぜ? これで 3% 割引になるって事は購入総額が 1400円以内でなくてはいけない…)。

洋書の購入にはAmazonを良く使う。洋書は再販制度の縛りが無いので割引セールがあるし、普通の書店で入手はほとんど不可能。専門店では定価の上に1ドル200円近い金額を請求される、というおまけがつくからだ。


一応、本の紹介のページには Amazon の個別商品へのリンク等がおいてあるが、これは利便性のため。どういう本なのか本の表紙を表示したかったのと、他の人はどういう感想を持っているのかなどの情報へのアクセスをよくするために過ぎない。


まぁ、そういうスタンスを貫いているから、Amazonでの売り上げが全然伸びないんですけどね (^^;)。

2007年3月20日

いやな事は早く済まそうという…

うんちゃらハック、くんちゃらハックと、なんでも「ハック」とつければ売れそうな勢いの今日この頃ですが。
スピードハックという本を読み終わりました。内容、軽っ。

まぁ、ここに乗っていた Web とかで使えるツール類は便利そうなので使うとして。
ここに乗っていた「仕事の仕方」の大半は自分でやっている事なので、参考にならないとして…。
そもそもそんなに急いで仕事を済ませたいものなのか? と言うのはある。仕事は趣味じゃないんだから、速く終了させられればよいが、出来が悪くては意味が無いのも事実だし…。まぁ、いやな事はとっとと終わらせたい、と言う気持ちは判らなくもないが…。


この調子だと:
受験ハック
とか:
結婚ハック
とか:
お葬式ハック
とか、出そうで怖い。
# つーか結婚ハックは誰かかいてくれ。

この手のハック本って、どうやら Wiki 見たいな所に書き綴ったものを、そのまま本に製本しているだけのようだ。であれば、私も自分が持っている受験ハックをblog で書いて置けば、そのうち本にしてもらえるかもしれないな :p

それぐらいハック本の中身は軽いです。

逆に言うと、中身は軽いから読んでもたいした時間はかからない。もし、仕事のやり方で悩んでいるなら、読んでみてもそんなにたいした損ではないぞ、とも言える。最近の子の手の本は、もしかすると「お得感」ではなく「損しなさ感」で売ってるんだろうか…。

2007年3月19日

ドキドキの向こう側…

久々に出た Bruce Schenier の新作!! つーても、原書は2003年に出ているのだが。相変わらずセキュリティについて判りやすく書かせたら、この人の右に出る人はいない。しかし同時に、どんどんコンピュータセキュリティから離れていってしまう気がする。

まぁ、本書自体の感想は上記のリンクにある私の蔵書リストに任せるとして(そういうサボり方をするんだ…)、この本にはちょろっと言及しているのに、結局そこから先、深彫りしていない項目が1つあるので、それについて書こう。これを本の感想の所に書くと、本の感想なのか何なのか判らなくなるから。


テロなどに襲われる理由の一つに憎たらしいからと言うのがある。もちろん、人によって何が憎たらしいのかは変わるものなのだが、少なくともアメリカ人の唯我独尊振りは世界中に知れ渡り、一部のアメリカ人自身、
「おれはあの我侭なアメリカ人が大嫌いだ」
と主張するぐらいには、唯我独尊である事は認めてもらってもいいだろう、とは思う。この我侭振りと、直接会った場合の人に対する接し方の柔らかさは、まさに田舎者のそれ、そのものと言ってもよいだろう。目の前にあるものが重要で、その外にどれほど広い世界があるのか知らない、という意味で。

個人的にはその田舎者っプリは大好きだったりするのだが、まぁそうは言っても、その田舎者っぷりを全力で出したキリスト教徒が、ユダヤ教とイスラム教どちらを大切にするかと言われれば、そりゃ旧約聖書のお膝元、ユダヤ教なのであって。オリジンを翻訳しちゃいけないなどと言う制約までついているコーランに載っている話を「コーランに載っている話」として聞いたことのあるアメリカ人なんぞ十人に一人いれば多いほうなわけで…。

そんなアメリカ人とイギリス人が勝手にイスラエルなんて国を作ったらそりゃ頭にくるでしょう。しかもそこにいる連中が「ここは昔っからおらの土地だ」なんぞと寝言を吐いたら、どつきたくもなると言うもので。それに対して「大概にしとけよ」と言うのならばともかく「その通りだ」なんぞと言うアメリカ人は…そりゃテロの標的になろうっていうもの。


Beyond Fear の p.320 にはこうある。
反米感情が強い国が多いことから、海外では、カナダ人を装うアメリカ人が多い。

p.332 だと
攻撃者に目をつけられる者にならないのも、防御の一策だ。…企業なら、広報活動に力を入れることと、基本的によき企業市民である事だろうか。国家なら、責任ある行動を世界に示すことかもしれない。評判の悪い方針をとらないというのもひとつの方法だ。

とある。

防御と言う点から考えるならば、投資対効果という点からすれば、これ以上の「テロ防止策」はないだろう。ブッシュの行動や、アメリカの無責任な行動を見るにつけ、まさにこの評判の悪い方針ばかり取る事が、アメリカ最大の防御能力の低さの表れ、と言わざるをえまい。


昔、初めてアメリカに住んだ頃。親に言われたのが、
「日本人の代表だと思って行動しなさい」
と言うことだった。私が無様なことをすれば、日本人全部が無様だと思われる。失礼なことをすれば、日本人全体が失礼だと思われる。だからそのようなことの無いようにしなさい、と。

まぁ、実際問題としては、自分が正しいと思えばなんと言われようと闘うというスタンスになんら変わることはなかったのだが。運よくこのスタンスは 「American Justiceのために闘う」というアメリカ人の感性に訴えるものがあったらしく、ものすごく受けがよかった。果たして彼らにとっての日本人像がよくなっ たのか悪くなったのかは、自信が無いが、少なくとも私という人間の「防御」という観点からは、圧倒的な効果があったことは間違いない。


アメリカのように強大なパワーを持っている国の国民は、国外にいようが国内にいようが、自分の行動が国家の評判を上下するのだ、というスタンスを持って行動しなければ、発生する反感も強大になる。自分たちがいかに親切であるか、説明できるようではダメなのだ。説明できると言うことは、所詮 Countable な頻度でしか親切ではない、と言うことだ。そういう人に限って傲岸不遜振りは説明できないが、それは Uncountable なぐらい傲岸不遜なのだ、と思わなくてはいけない。マザーテレサの偉業を説明しきることなど出来るだろうか?


このような観点がものすごく過小評価されているのが、残念でならない。

2007年3月15日

父ちゃんと息子とその仲間たち

父ちゃんの本を前に紹介したが、当然次は息子の方。

父ちゃんの方は伝記だが、息子の方は自伝である。

英語版は確か1990年に発行され、日本語訳されたのが「IBMの息子」。で、先ごろ、装丁を変え、1冊にまとめられたのが「先駆の才」。内容的にはほとんど変わらないといいますが、古いほうは表紙と厚みぐらいしか知らないので、何ともいえない。もし、父ちゃんの方とセットで集めるなら、新しい装丁の方が良いと思う。

TJW-II は何をやった事で有名かと言うと:
  • IBMを電子計算機の会社にした。父親は、あくまでもパンチカードと言う「機械式」の計算にこだわったのだ。
  • TJW-Iが作り上げた社風を、簡潔に、判り易くまとめた。これによって「TJWのdirection」をフランチャイズしやすくした。これが最終的に『安心して判断を任せられるマネージャ』の増産につながり、結果として権限委譲をやりやすくし、これによってIBMの拡大速度を飛躍的に高めた。
    特に、IBMの3つの指針はわかりやすさと、実行の難しさで有名。
この二人、やはり似たところがある。
  • TJW-II も激情型。TJW-I 以上に雷は激しかったと言う。
  • TJW-I が New York州 Endicott という村を技術拠点として使ったのに対し、TJW-II は New York 州 Poughkeepsie という町を技術拠点とした。


あぁ、なるほど。私が中学1年-2年の夏までいた所か。どうりで Endicott だけでは何か薫陶成分が足りないと思ったら。

この親子の伝記、読んでいて思ったのは…一世の奥さんであるジャネットさんは大変だったろうなぁという事。息子の自伝の方が先に出ているのに対し、父親の方の伝記はIBMの資料庫からの資料も参照しているので、「息子がこう感じていた頃、父親はこう感じていた」的な見方ができて面白いのだが、大半が『感情的にぶつかり合っている』のを家族が周りでおろおろ見ている、という図に落ち着くのが…。

面白いので、是非両方読んでみるとよいでしょう。

2007年3月9日

IBMを世界的起業にしたワトソンJr. の言葉

帯の顔写真はどーんと柳井さん。これでは何の本やら、誰が書いた本やら良く判らなくなりかねない、そんな本。最近の「Thomas J. Watson 親子関連出版ブーム」の一環なのだろうか。

内容はたったの 136ページ。 コロンビア大学院ビジネススクール 1962年 春季講義をまとめたものなので、本当にこれは、全部あわせても4時間無かったのではないか、と思われます。

だが、逆に会社を運営する上での「CEOが持つべき大きな指針」というのは、どういうものであるべきか、を勉強するには良い本。量も少ないので、よほどの人でも1週間かかりません。私は3時間でした。

45年前の話なのに、いまだにこの程度の事すら判らない人がお偉いさんの大半を占める、この現状を考える限り、日本の未来はお寒い限りだ。

2007年3月5日

leverage all over the place

金持ち父さんシリーズで、まだ読んでいない本がBookOff においてあったので読むことにした。このシリーズはたまに「はっ」とするような素人向けの説明があるので一応チェックすることにしているのだ。

この本の本当のポイントはレバレッジらしい。つまり 1の作業で、1の結果を得るのではなく、1の作業から10も100も結果を得なさい、ということだ。

お金を得るためのレバレッジと考えるとなかなか思いつかないが、他のものでもよいとなると、なるほど。確かに、世の中、レバレッジを使ったほうが良いことで溢れている。

たとえば、私がたくさん本を読むのもレバレッジの一種だ。
何か新しいことをやる場合、その前に入門書と専門書を最低1冊づつ手に入れるようにしている。で、入門書を必死こいて読む。「物事を始める前に」これをやっておく。たとえ OJT のようなものだとしても、これだけは手を抜かないようにしている。

入門書を読んだからと言って、これからやる仕事のコツがつかめるわけではない。しかし、何の予備知識も無い、0の状態からスタートするわけでもない。全体が100だとするならば、この努力で 1 か 2 辺りからスタートできる。周りが100を学ぶときに、自分は99とか98で済む、と言うのは心理的にすごく楽になる。結果、狭視野に陥りにくくなる。で、その分少しだけほかの事に気がつきやすくなる。

また、専門書はその分野についてのエッセンスが書いてある。一般に経験だけから全てを導き出そうとすると、S/N 比が悪すぎる。だから他の人が S/N 比を改善し、情報を集中させた専門書は、理解速度を上げるのに役立つ。

それだけではない。そもそも知識を全部暗記するのは不可能だ。知っていることを全部書き出すのは手間がかかりすぎる(数回、雑誌に記事を書いただけでしみじみ思うもの)。他の人がエッセンスを書き出しておいてくれたものを手元に置いて、必要に応じて参照するのは、とても有効なことだ。

これら全てが、情報収集に関するレバレッジである。

こう考えると、金持ちになるためという目的のためにはレバレッジを使っていないだけで、人間はレバレッジを結構使っている。「その発想を金に対しても使え」と言うのはある意味、妥当だ。

実は、fj の教祖様の蔵書/既読書@GeoCities もレバレッジだ。本をある程度読むと、「役に立たない本」とか「時代遅れな本」が判るようになる。が、さらにしばらくすると「どの本が役に立たなかったのか」を忘れてしまう。そこで、自分の脳みそではなく、外部記憶にそれらの情報を記録することになる。

検索性などを考えると、紙と鉛筆よりも計算機上に記録するのが正しいのは間違いない。しかし、手元のローカルマシンにだけその情報を置いてしまうと、今度はマシンがクラッシュしたときにデータを全滅させてしまう恐れが出てくる。本屋へ行くときに持ち歩きたい、という要望が、マシンクラッシュの確率をさらに上げる。

ならば、他の人にも公開して、リモートからもアクセスできるようにすれば、携帯端末からでもアクセスでき、マシンクラッシュの確率も下がり、バックアップも世界中に取れている、と一石三鳥だ。しかも、検索はgoogleの計算機パワーを使える。ちょいと、他の人のお役に立てるかもしれない状態にするだけでこれこの通り、自分にとって とっても便利な状態が発生する。1が2,3,4 倍ぐらいにはなってくれている。

ようするに、お金がたくさん欲しかったら、お金に関しても同じような事をしなさい、とまぁようするにそういうことなんだな、と理解した。

2007年3月2日

Google誕生

いや、これは面白かった。
出版日は2006年6月1日で、実際結構前に読み終わってたんだけど、再度読んでしまいました。

一応、今はまだ 既読・コンピューター と言う分類にしてあるのですが、果たしてそれが本当に正しいのか、正直わかりません。微妙にもれ出てくる、Googleエンジンの他のサーチエンジンとの違いの所だけを考えるとコンピューターという分類なんでしょう。

でも、Google最大の特徴は、「研究室を運営しているかのごとく」行われているその運営方針でしょう。この会社、社員に対して要求するレベルがとんでもなく高い代わりに、提供してくれるサービスもとんでもなく高い。
『ちゃんと環境を用意してあげるから、インターネットに奉仕する、と言う形で Google に奉仕しなさい』
というのは、広告を主たる収入源にしている Google にとって、大正解な戦略。


ここまで正解かつ大胆な会社運営方針を思いつくだけでもえらいと思いますが、はて、正解が判っていても、これを実行できる人が他にいるだろうか?? Microsoft をも含めて、ね。

…まぁ、できれば実行できる人になりたいやね。そのためにも、まずは大それた収入源を作らなくては。

2007年2月27日

ひとつ上のプレゼン

てっきり、技術者用の「発表」指南書みたいなものだと思って買った本。

実は「広告」の「プレゼン」のプロが自分達の方法をまとめた本でした。
(全然違うし… orz)

直接的な参考にはなりませんでしたが、ここに掲載されている広告はどれも心を打つ、良いコピーを使っており、とても判りやすかった、という点で共通しています。

ある種のメッセージ性を考えると、これと同じぐらい判り易くて初めて、技術者用の発表も良い発表になるのかな、とちょっと過去の発表内容を反省することにしました。

とりあえず
  • 言いたい事をシンプルに
  • 短時間で
発表できるようになろう。

2007年1月30日

『頑固親父と彼の愛した機械』と書くと職人伝記ものみたいだ…


IBMというと、やはりこの人。Thomas J. Watson Senior。

そもそも会社の名前をInternational Business Machines にしたのも彼なら、
その傲岸不遜っプリで勇名をはせたのも彼。
終身雇用や手厚い厚生施設で社員を優遇したのも彼なら、
その怒髪天を突く様な怒りっぷりで解雇をしたのも彼だ。


私の場合、義務教育期間中は引越しばかりだった。その中で、2年と3ヶ月と最も長く住んでいたのがNY州エンディコット。つまりIBMの聖地とも言うべき土地であり、Watsonの影響がとんでもなく色濃く残っている土地だ(残りのほとんど全ては、Endicott Johnson Shoe Maker。ちなみに、この優れた経営指針のオリジナルはこの E-J の方で、George F. Johnson という人が作っている。Endicott という村が「Endicott」なのも、E-J から名前を取っているぐらいだ)。


ここで薫陶を受けたんだか何なんだか。TJWの「悪い所」というのがなんか私の悪いところにそっくりだ。ちょっと気落ち…。


でも、この人の「会社は社員にちょっとおせっかいぐらいで丁度いい」という発想は好きです。